一本釣り漁師の知恵
釣り餌の確保と保管の方法

[豊後水道西部にて資料収集]

死んだイカを白くさせない方法
 真水がイカの体に直接触れないようにすること。
 クーラーに入れた氷は融けると真水となるから、氷の上に新聞紙等の吸着物を乗せておく。イカはその上に置くが、水分を絶つ為にラップで遮断するか、ビニール袋等に入れておく。 
 結露水に注意を要する。温度の低い側の側面に、気温の高い空気が触れると結露して水滴となる。


小魚を新鮮に(活きたように)見せる保存方法
 小魚と同量程の海水に、海水と同量(同じ重量)の太い氷の塊を4〜5個入れ、多量の塩を入れてかき混ぜる。これで海水温が大幅に下がる。
 活きている小魚やイカ、小アジ等を、これに入れる。 
 釣行する時には、小魚をクーラーに入れて携行する。クーラーにはペットボトルに水を入れて凍らせたものを入れておく。
長期に保管する場合は、凍結しない低い温度の場所(チルド室など)で保管する。


ゴカイの居場所と掘り獲る方法
 丸い石が散在するような荒磯や、外海の綺麗な砂浜には居ない。
 海藻類やごみが打ち寄せる「小さな入り江」であり、水はけのいい土質に海藻などの腐葉土や有機質が混じっておれば生息数が多い。
 アオサなどが育つ砂泥地の陸側、小潮時の干満位置の範囲に多く居る。 
 河口など、極端に塩分が少ないと生息できない。
 梅雨明け頃には、大半のゴカイが成虫となって海中に泳ぎ出るから居なくなる。


ゴカイを掘り捕る際の注意事項
 ゴカイを掘る際の入れ物には、大きめの木製の浅い丸い桶を使用する。(土産品の漬物桶が利用できる)丸い桶であれば、ゴカイが桶の中を回るから外に逃げ出さない。尚、四角い容器は隅からゴカイが逃げ出すから、四隅には止め板が必要。  
 桶には波打ち際のごま粒大から米粒大程度の乾いた砂を三分の一(5cm)程度入れておく。砂は乾いていても、太陽に熱せられたものは避ける。
 砂の上にはゴカイが通過できる「最小目合い」の網を掛けておく。この網は、ゴカイの切れたものや、頭の潰された個体を選別する機能がある。又、ゴカイに付着した泥を取る役目もする。網は健常なゴカイが潜り抜けた30分程後に、泥と共に除去すること。  
 ゴカイの保管温度は海水温度以上にしてはならない。夏の直射日光に当てると桶の温度が上がるから、長時間太陽にさらすのは避けること。
 ゴカイは3本鍬で深く掘り、ゴカイ層の下を掘る要領で、土崩れさせて捕るのがコツ。
 ゴカイを抓む際は必ず頭部を抓むこと。シッポ側を掴むと切れてしまう。
 6月はゴカイの産卵期だ。産卵直前の婚姻色に染まったゴカイは弱いから捕らぬがいい。
 婚姻色は赤ゴカイが雄、青ゴカイが雌である。


ゴカイの保存方法・No1
 先ず、蓋の付いた発泡スチロール製のりんご箱を準備する。保温機能の付いたクーラーや保存箱でもいい。
 事前にペットボトルを用意し、冷凍庫に入れて凍結させてしておく。箱に入ればペットボトルは大きい程冷気が長持ちする。
 掘り捕ったゴカイは木製の桶に入れるが、桶の底には乾いたスポンジを敷き、乾いた米粒ほどの海砂を入れておく。この中にゴカイを入れて、上にはスポンジを被せておく。
 りんご箱の中に、ゴカイを入れた木製の桶を入れるが、その際、高温期には空間の両サイドに凍らせた2リットルのペットボトルを各一個入れる。
 ゴカイは水分を多量に吐くので、吸水機能のないプラスチックや金属製の容器は避け、必ず木製の桶などの容器とする。
 丸い桶であれば、ゴカイが桶の中を回るから外に逃げ出さない。四角い容器は隅からゴカイが逃げ出すからいけない。
 りんご箱に水が溜まると、逃げ出たゴカイが「水ぼて」するので新聞紙や吸水性のあるスポンジ等の吸着物を敷いておく。(逃げたゴカイが潜り込むから、ゴカイを簡単に回収できる物資とする。)
 発泡スチロール製のりんご箱は、冷気が逃げないように、しっかりと蓋をし、隙間から冷気が逃げないように、蓋の上に軽い錘を乗せておくのが無難。
 ペットボトルは、中の氷が溶けないうちに新しく凍らせたペットボトルと1日を目安に取り替える。気温の低い時季には隔日でもいい。氷が溶け終わる前に取り替え、又は補充すること。
 保管場所は、冷しく暗い所がいい。夏でも一週間から10日、春秋には二週間以上は健常な状態で保つことができる。
 結露水には注意を要する。温度の低い側(ペットボトル)の側面に、気温の高い空気が触れると結露して水滴となって底に溜まる。  
 釣行に持参するゴカイは、必要分だけ持ち出して使用すること。
 砂とゴカイを分離するには 
 ゴカイが「水ぼて」したり弱った場合には、バケツに満たした海水にゴカイを入れ、軽くかき回すと中央にゴカイだけが集るから、取り出して桶に入れてリンゴ箱に戻す。
 バケツの海水は汚濁や酸欠、高温にならないように何回も適宜取り替えることが重要だ。 
 使用残りのゴカイは、活きが良くて傷んでなければ、取り出したりんご箱に「別の容器に入れて」保管してもいいが、元の容器には絶対に返さないこと。
 


ゴカイの保存方法・No2
 洗濯機に使用する「網目の細い薄物袋」を利用して、ゴカイを入れて船の生け簀に吊るす。
 袋の三分の一程度を水面下に浸し、三分の二は出しておく。浸しが深いと酸欠する。
 袋の中に、上部空間からタオル等の浸透性のある布を垂らしておくと、表面張力で水気が上がり、酸欠まえのゴカイが揚がってくるから死なない。
 生け簀内に、魚やイカが居るとゴカイを食するから要注意。
 袋の入り口はゴカイが逃げないようにしっかりと結わえて閉じておく。
 ゴカイが多い場合は、袋にアオサやホンダワラ等の海藻を入れておくのも一手だが、酸欠には要注意。



ゴカイの保存方法・No3
 ゴカイをそのまま、船の生け簀に入れる。スカッパーの網目はそのままでいい。
 船の生け簀にアオサ等の沈下する海藻を少量入れておくのも一手。
 ゴカイが集合して、ゴカイ玉を造って逃げ出さない。これは不思議だ。
 生け簀内に、魚やイカが居るとゴカイを食するから要注意。



ゴカイの保存方法・No4(1M名人)
 発泡スチロール箱の底を四角に切り取って、ここにゴカイが逃げない目合いの網を張る。
 ゴカイを入れた発泡スチロール箱を、船の生け簀に浮かべて保管する。スカッパーの網目はそのままでいい。
 アオサ等の沈下する海藻を少量入れておくのも一手。XX?
 生け簀内に、魚やイカが居るとゴカイを食するから要注意。



ゴカイの保存方法・No5(N.M) パイプ籠
排水用の塩ビパイプ75mm又は100mmと継ぎ手2個、窓用の防虫網を準備する。
塩ビパイプを30cm程に切断する。
パイプの片方の端に防虫網を被せて継ぎ手を叩き込む。尚、網の余剰部分は切り取っておく。※ 事前に継ぎ手の余剰部分となる半分を切っておくがいい。
もう一方のパイプ端は「蓋を被せるから」そのままにしておく。
蓋の作成は、5cm程に切ったパイプに網を被せて継ぎ手を叩き込み、余分の網を切り取る。
接着剤を使用しておくと頑丈に仕上がるが、完成後に瞬間接着剤を注いでもいい。
※ 網を入れる際、継ぎ手がきつい場合はパイプ又は継ぎ手側にヤスリかけするといい。
※ 一寸でも目切れがあるとゴカイは逃げ出すから、網を二重にするのもいい。
アオサや海藻を若干入れてゴカイを入れ、海中に吊るしたり、活魚船倉の水中に入れておくと週単位の保管が可能。



「いかなご・えびの生かし箱」(タチウオ漁船N丸)
 縦180cm、横90cm、高さ140cm。 ※ これより大きいと管理が大変だ。
 分厚い松板使用。底は完全に板張り。底近く35cmまでには横板、その上45cmは{エビ}や{いかなご}が逃げない最大目合いの網張りとする。
 四隅には寸五程度の柱を立てて補強する。板がくねる場合には、サンギを打つがいい。
 底から75cmの四隅の位置に、沈下防止のフロートを付けるロープ輪管。※ ロープに長短があると傾斜して入れた砂が漏出するので要注意。
 網の上の横板は、60cmとし、その半分の30cmが水没する。
 水面設置時には鳥除け網を張る。
 水中に入れる場合には、板で作成したフタを被せる。丈夫で細めの網でもいいが、網の目合いは細くないと「エビの足」が外に出るから、網の外からマルハゲ、サンバソウ等の小魚に攻撃されない工夫が必要だ。
 釘は使用せず、ステンレスビスを使用する。
生かし箱には10cm程度ゴマ粒大の砂を入れておく。※ 砂粒が太いとイカナゴやエビが潜れず、小さ過ぎると酸素不足となるから要注意。
 長期間生かす場合は、赤エビ等のエビ類は共食いするから、貝等の餌が必用だ。



船倉で、餌の赤エビを活かすには(豊後水道・津久見H港YK名人)
 生け簀の真鍮製のスカッパーはカップ型でなければいけない。プラスチックや鋳鉄製のものはアオサやふじつぼが付着して、海水の循環を妨げてエビが死ぬ。
 船底部のスカッパーには、船倉内部に数cmの「立ち上げ枠」がないと砂が洩出してしまう。
 生け簀に入れる砂は米粒程の荒い砂がいい。
 生け簀には渋柿の渋を塗っておく。
 ふかせ釣りに用いるエビは、夏は高水温なので数日が限度。
 弱ってくると泳ぎ込みが悪くなる。



[てんや釣り]用・赤エビの冷凍塩蔵(活きエビが入手できない時の仕様)
 活きた赤エビが死なないうちに、多量の塩をまぶす。
 釣りに使用する単位の小パックに入れて、直ちに超低温冷凍庫に入れて保管する。
 釣行時には、使用予定量だけを保冷クーラーに入れて携行し、小出ししながら使用する。
 活きエビ程の釣果は期待できないが、凍らずに柔らかなエビとして使用できる。



イカを活かすには
 イカ類は胴付き仕掛けを主体に、大真鯛やブリなどの大魚を釣るのには欠かせない餌である。しかし、生きてないと大魚は追わないので、餌としての使用価値はない。
 船倉で活かすには、多くのイカを入れるのは禁物である。
 船倉は、少しでも多くの酸素を供給する為に、さぶたは開けておく。しかし、水面生け簀や船倉活け間では、ゴイサギやササゴイなどの水鳥やからすの襲撃にも昼夜を問わず注意し、魚網で囲むなどの対処が必要となる。
 イカ類は、夜間に船倉が暗いと船倉の壁などに剣先部分を衝突させて死ぬことが多い。これを防止するには、船倉に小さな灯りを点けておくと効果がある。又、急にライトを当てたり、大きな音を出すのも絶対禁物である。
 甲イカ類は比較的活かし易いが、水イカ類は、薄くて透明なフネで急所の内臓を保護しているので、大量に手玉ですくうなど乱暴に扱うと死んでしまう。
 水イカを船倉からすくい捕るには、底の平らなプラスチック籠等を利用するがいい。餌として使用できるのは、捕獲してから数日を目安にするがいい。
 塩分の少ない水潮に弱いから、大雨や長雨の時には胴丸に入れて深く吊るすといい。
 黒い胴丸で活かす場合は、角材やフロートを付けて、水銀灯下等の明るい水面に浮かべておく。
 必ず灯火を点けておく。(津久見市AK港AI君)
 酸素補給と海水の循環を補完する為に、ブクブクを入れることだ。(津久見市AK港AI君)
 ちなみに、ケンサキイカを活かす最適水温は17度であると聞く。




灯火での餌用小イカすくい (豊後水道・津久見市保戸島、四浦半島の漁師仕掛け)
 イカが寄るまでは強い集魚灯の灯火で寄せて、灯火を三分の一に落とすとイカが浮くので1回目のすくい捕り。すくえなくなったならば、もっと弱火にするといい。
 次に、もっと弱火にすると2回目のすくい捕りができる。
 灯火を急に落とすと、イカが落ちてしまい、浮くことが無いので要注意。
 近くに強い灯火船がある場合、灯火を落とすと、その船の灯火に取られるぞ。
 手玉は柄を長くし、潮に負けない丈夫な柄とする。網は水切りのいいテグス網とし、イカがもらない最大の目合いする。
 月夜の生け簀では2〜3日無点灯で生きる。生け簀には柿渋の渋を塗っておくといい。
 小イカの発生に併せて大魚が来流する。この為、大魚の少ない内海に小イカが寄ることが多い。
 3月に入ると「龍ヶ塀沖」には、[イカ鯛釣り]餌に最適サイズのケンサキイカの稚魚やマツイカの稚魚が姿を見せるようになる。



灯火での餌用小イカすくい (豊後水道・津久見市T港TK漁師)
 イカが寄るまでは強い灯火で寄せるが、2000Wの水中灯を1m程度に吊るすがいい。
 灯火にイカが寄ったならば、「照明範囲の狭い傘灯」1個を点灯してから水中灯を消し、徐々に白熱灯のような赤灯になるまで電圧を落とすと、イカが浮くので簡抜を入れずに手早く「すくい捕り」する。
 灯火を急に落とすと、イカが落ちてしまい、浮くことが無いので要注意。
 近くに強い灯火船があるのに灯火を落とすと、その船の灯火に取られるぞ。
 手玉は柄を長くし、潮に負けない丈夫な柄とする。網は水切りのいいテグス網とし、イカがもらない最大の目合いする。
 トビウオが附くとイカが脅えて浮かないから、直ちにすくい取ること。



灯火での餌用小イカすくい (豊後水道・津久見市T港T漁師)
 イカが寄るまでは強い灯火で寄せるが、2000Wの水中灯を1m程度に吊るすがいい。
 イカが寄ったならば、灯火を照明範囲の狭い傘灯に切り替えて、徐々に白熱灯のような赤灯になるまで落とすとイカが浮くので、簡抜を入れずに手早くすくい捕りする。
 灯火を急に落とすと、イカが落ちてしまい、浮くことが無いので要注意。
 近くに強い灯火船があるのに灯火を落とすと、その船の灯火に取られるぞ。
 手玉は柄を長くし、潮に負けない丈夫な柄とする。網は水切りのいいテグス網とし、イカがもらない最大の目合いする。
 トビウオが附くとイカが脅えて浮かないから、直ちにすくい取ること。



アカテガニの保管越冬方法 (豊後水道・津久見市H漁港F漁師)
 {あかてがに}の活動期間は短く、姿を見るのは初夏から初秋である。{あかてがに}の多い時季(初秋)に捕獲して晩秋から翌年のタコ釣りやたこつぼ漁に使用する。
 夏には、産卵の為に山野に居る{あかてがに}が海岸に大移動する習性がある。
 {あかてがに}の冬眠時季は早い。9月末迄には捕獲しないと、穴にコモって捕まらない。
 {あかてがに}が逃げ出さない容器に入れるが、底には小さな排水口を数箇所開けておく。
 容器や蓋は、かにが逃げ出さないように{戻し}が必用だ。又、密閉もいけない。
 共食いしないように、餌をやるので{餌の投入口}が必用。
 容器内には瓦やパイプ等、蟹の隠れる物を入れておく。
 90cmX60cmX30cmの箱に、100匹程度入れても大丈夫だ。
 かには雑食なので何でも食う。餌には野菜屑や煮た魚等でいいが、食べ残しの無い量とする。
 低温には弱く、概、20度以下では活動しない。このような場合や越冬中には餌はやらないこと。
 箱は直射日光を避けて湿気の多い冷暗所に置くが、冬の強い北風は避ける。
 保温にはオガクズやカンナ屑を使用するが、適宜打ち水をして乾燥を防ぐ。
 アナグマ、たぬき、イノシシ、イタチ等が襲うから防御が必要だ。
 {あかてがに}は海中でも長期間生きるが、水辺に多いピンクの濃い{あかがに}は海水に弱く、3日程度で死ぬ。



サバ皮の乾燥と加工(豊後水道・津久見市保戸島・四浦半島の漁師サビキ仕掛け用)
 サバは活きのいいうちに皮を剥ぎ、加工乾燥させるといいが、直ぐにガラス貼りできない時には、直ちに塩と眩(まぶ)して蓋つき(ふたつき)の瓶(びん)に入れておく。酢の使用は絶対にしないこと。
 サバ皮のガラス張り加工は、高温の夏期や雨天など湿度が高い日は避ける。
 生のサバ皮は、水洗い時に皮に付着している身肉や繊維分を綺麗に落とす。
 手入れの終わったサバ皮は、鱗側をガラスに張り、綺麗に隅々まで伸ばして乾燥させる。
 ガラスに張ったサバ皮は、日陰で風通しのいい場所で乾燥させる。
 樹脂ガラスを使用すると、乾いた時に自然に剥げるから使用価値がある。
 乾いたサバ皮が剥げ落ちるまで待つこと。無理に剥ぐとサバ皮が傷むから絶対に手で剥(は)がない。
 乾くと風に飛ばされるから要注意。
 毎年数回の同じ手入れをするが「水洗い、乾燥」を多くする程いい状態に仕上がる。
 3年目には「魚皮サビキ」として使用できるが、数年経ったものが最高だ。
 厚いサバ皮の裏側に付いた脂や繊維を取るには「生乾きの時」に600番の水ペーパーや布を使用して擦り取るがいい。
 薄いサバ皮は絶対にペーパーしない。又、厚いサバ皮でも鱗側(表)を擦らないこと。



サバ皮の作成(豊後水道・津久見市保戸島・四浦半島の漁師サビキ仕掛け用)
 活きのいうちに皮を剥ぎ、直ちに塩水に漬ける。
 丸い筒にキャラコ布を縫い付けたものを用意して置き、その上にサバ皮の裏を出して巻き、裏側に付いた脂や身肉を水ペーパーで擦るがいい。
 ガラスに張った後、生乾きの時に水ペーパーすると脂肉が取れ易い。
 使用する水ペーパーは600番を使用する。※仕上げ時には1000〜1500番を使うがいい。
 剥いだ時に中指に巻いて、切れる包丁で内側の薄皮を取るといい。
 鱗(表)部は絶対にペーパーしない。
 手入れの終わったサバ皮はガラスに張って乾燥させる。乾いたら風に飛ばされるから要注意。
 暇を見て、手入れをするが、水洗いを多くする程いい状態に仕上がる。
 毎年数回の手入れを怠らずに手入れし、数年以上経ったものが最高だ。



サバ皮の作成(豊後水道・津久見・四浦半島の漁師サビキ仕掛け用)H丸
 サバ皮は、活きサバ料理を頻繁にする割烹屋に頼んで確保する。
 刺身用として、活きのいうちに皮を剥ぎ、直ちに荒塩をまぶして蓋の付いた瓶に入れて保管してもらう。
 2回目からのサバ皮の手入れは、暇を見てするが、水洗いを多くする程いい状態に仕上がる。
 毎年数回の手入れを怠らず、数年以上経ったものが最高だ。
 サバ皮は、大サバの皮は厚いので、サビキにした時に動きが無く魚の食いが悪い。中小サバの皮が薄くていい。



ウスバハゲの皮(豊後水道・津久見市H漁港TY名人)
 アジ、イサキ釣りの魚皮には「ウスバハゲ皮」が最高だ
 鱗落しは、皮を剥いだ直後にステン板やガラスの上に置き、スプーンで擦り取るといい。
 塩水に漬けると「水ぼて」するからいけない。
 皮のガラス張りは、高温の夏期や雨天など湿度が高い日は避ける。
 生の皮は、水洗い時に表皮に付着している鱗や、皮の内側に残っている身肉や繊維分を綺麗に落とす。
 手入れの終わった皮は、鱗側をガラスに張り、綺麗に隅々まで伸ばして乾燥させる。
 ガラスに張った皮は、日陰で風通しのいい場所で乾燥させる。
 ウスバハゲ(ハゴイタハゲ)は南方系のハゲであり、黒潮に乗って来流して成長するが、冬季に海水温が下がると凍死してしまい、海面に浮くので、これを確保するがいい。



ウスバハゲの皮(豊後水道・津久見市T漁港T名人漁師)
 [エバ鯛釣り]に使用する魚皮には「ウスバハゲ皮」が丈夫で真鯛の食い想像以上にいい。
 鱗落しは、皮を剥いだ直後になべ底を擦る「金属屑たわし」が最もいい。
 剥いだばかりのウスバハゲの皮を、マナイタの上に広げて裏側の脂肉をこすり落とす。次に表皮の鱗部分を満遍なく擦ると「的」部分も綺麗に消え去る。
 皮のガラス張りは、高温の夏期や雨天など湿度が高い日は避ける。
 手入れの終わった皮は、鱗側をガラスに張り、綺麗に隅々まで伸ばして乾燥させる。
 ガラスに張った皮は、日陰の風通しのいい場所で乾燥させる。
 加工して2年目には、染色して真鯛釣りに使用することもできるが3年以上経つと完璧な製品に仕上がる。
 ウスバハゲ(ハゴイタハゲ)は南方系のハゲであり、黒潮に乗って来流して成長するが、冬季に海水温が下がると凍死してしまう。



カタクチイワシの手玉すくい
 秋の彼岸頃にはソーダカツオが来流する。
 初秋に姿を見せるのはマルソーダであり、晩秋には少し大きいヒラソーダが来流する。
 ソーダガツオは「巻き狩り」の名手であり、カタクチイワシの大群がこれに襲われると、海面に盛り上がった状態となって、手玉でのすくい捕りが容易である。
 海面のなぶらや、カモメやウミネコが乱舞する状態が目視されれば、小魚群がソーダガツオやハマチ群に襲われている証拠であるから、手玉を準備して船を寄せるがいい。
 藻場や港内等の浅場にも、大魚に追われた小魚群が濃密な大群が寄ることもある。
 このような濃密な小魚群の大群は、本来の機敏な泳ぎは失せてしまい、濃密鈍重な泳ぎなので「すくい取り」は容易だ。
 濃密群なので低酸素に慣れているのであろうか、活かしが効くので、「すくい取り」と同時に生け簀に入れるがいい。
 船上に取り込む場合は、潮氷を準備して置き、これに取り入れるがいい。



カタクチイワシの捕獲方法 (豊後水道東部)
 先ず、闇夜に魚探でカタクチイワシを探索する。
 月夜は明るく集魚灯が機能しないから不可だ。
 1000W以上の全部の集魚灯を点けてカタクチイワシを寄せる。
 寄ったカタクチイワシが安定したならば、照明範囲の狭い傘付きの灯火一個だけにする。
 ゆっくりと浅場に移動すると、濃密群となったカタクチイワシが水面に盛り上がる。
 カタクチイワシを手玉ですくい捕るが、その網は水切りのいい糸で仕上げたものとし、目合いは、カタクチイワシのサイズに合わせて、漏れ逃げない最大目合いとする。


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